^{歳月とともに風合いを深めていく石積み。別荘文化という、理想地を見出した方々の浪漫を物語る建築美を継承するような、悠然と連なる水平ライン。そして湘南を、鵠沼を物語る風情豊かな樹々。建築の美、景観の美だけではなく、それらが地域の伝統や風土と調和して生み出されるひとつの「風景」が、全12邸の「街」として誕生します。}

「邸宅街」としての美しい調和と連なりを描く水平ライン

国登録有形文化財である「旧近藤邸」の大きな特徴である、下見板貼りをモチーフに、基壇部等に板張りのようなぬくもりと重厚感を醸し出す水平ラインの意匠を採用。邸宅の美しい連なりが、街並みというひとつの「風景」として昇華します。

勾配を抑えた寄棟造による優雅なる広がりを描く造型

屋根の勾配を抑えることで悠然たる「邸宅」にふさわしい印象を生み出す寄棟造を基調とした造型。大地とともに歳月を積み重ねていく「風景」として、水平ラインの強調と協奏して優雅で安定した印象を高める意匠です。

外構とも調和する基壇部のデザイン

石積みのウォール等と調和しながら、連なりとしての美を強調する基壇部は、板貼りを思わせる水平ラインの強調に加えてグレーカラーの落ち着いた色合いによるタイル等で演出。重厚感ある「邸宅らしさ」を表現する意匠としました。

力強い存在感を描く窓柱の垂直ライン

伸びやかで悠然としたイメージを強調する水平ラインを軸とした邸宅デザインに、端正なアクセントを加えるのが、窓横の窓柱による垂直ライン。邸宅に気品と優美さを与えるデザインです。

風致地区ならではの風土との調和を基調とした外構デザインにより、自然の豊かさを五感で感じる日常を、この街に実現しました。

重厚感ある石貼り土留めと四季のうつりかわりを感じる植栽の回廊から構成される街のアウトライン。自然石積みと紅葉、クロマツからなる風土の景が建物と調和し、光と影、風とみどりで彩られる街区エントランスコーナー。玉石積みとクロマツが印象的な、周辺地域に調和する街並みを創出しました。風致地区ならではの豊かなみどりは、風土から導き出された植栽をセレクトし、自然素材を基調とした外構デザインを採用しました。日常において、五感で四季折々の自然を感じられる街を実現しています。