石渡
東京メトロ銀座線「青山一丁目」駅から徒歩3分、南東側からは青山公園、北側には外苑の緑と、青山エリアを360度見渡せる抜群の眺望を誇る立地にタワーを開発するにあたり、この地に相応しい物件として、どんな価値を見出すのかが大切だと考えました。この地にとって象徴的なタワーにするために導かれたコンセプトが「AOYAMA FLARE」です。
藤原
「FLARE」という言葉には「ゆらめき」「広がり」など、さまざまな意味が含まれていますが、立地の形状、眺望、構造などの条件を活かしたストーリーをつくっていくにあたり、曲線に寄り添ったコンセプトにたどり着きました。
金丸
「AOYAMA FLARE」というキーワード自体、いろいろな解釈ができますよね。「曲線」以外にも、ドレスの「ドレープ」とか、服装の「レイヤー」もイメージできます。
石渡
多くの解釈ができるからこそ、ラウンドフォルムの外観はもとより、随所のデザインにコンセプトを落とし込んでいきました。
藤原
これまでのすまいの多くは、効率性や再現性の高さを理由に直線でつくられてきました。本物件は「世界基準」を目指した建物にふさわしいデザインとするため、しなやかな心地よさを感じさせる優美な曲線のフォルムを追い求めました。住宅としての確実性、合理性を第一としながら、ガラス、コンクリートの重なりなど、さまざまな技術と工夫を駆使し、曲線のフォルムを実現させることにとても悩みました。
石渡
物件の付加価値を高めるために、曲線とガラスで構成されたラウンドフォルムの外観以外にも、随所で「AOYAMA FLARE」を表現しています。コンセプトを一気通貫させることには本当にこだわりました。
金丸
アートを施した石の設え、優雅な曲線を描く大階段や約6300枚のガラスがドレープのように揺らめくガラスウォールのあるグランドエントランスをはじめ、コーチエントランスの柱から広がる光の輪など、随所で「FLARE」を演出しました。スカイラウンジやクラブラウンジに設えた、天井のオーバルの照明も非常に象徴的です。
石渡
いろいろな角度から物件を見て、デザインに反映されているかを徹底的に確認していきました。コンセプトを中心に据え、絶対にブレさせない。ただし、担当者目線ではなく、お客さま目線に立ってコンセプトが理解されているかを常に意識していました。独りよがりではなく、お客さまにご理解いただける価値をいかに生み出しているかが非常に大切だと考えています。