「三井のすまい」住宅史
未来をつくる、新しい住まいの提案を
人々のライフスタイルは、時代とともに変化し続けています。私たちは、その時代に必要とされている住まいを、常に新しい発想でかたちにしてきました。それは、表面的な“消費される新しさ”ではなく、そこに住まう方のライフスタイルをつくっていくという“未来をつくる新しさ”です。
これからを見据えた新しい発想と、培った経験や技術、想いがつくる住まい。昔も今も、そしてこれからも、私たちは変わらない姿勢で住まいをお届けします。
1970~
1960年代、急激な経済成長とともに都市部の住宅のありかたが問われていました。
低層住宅が密集していた東京に“空に住まう”という画期的な提案を行い、日本初の超高層マンションである「三田綱町パーク・マンション」が誕生しました。
官民一体の街づくりが行われた「パークシティ本牧」では、敷地の約75%を空地として確保。豊かな緑の街となるように約120mに渡って、大ケヤキの並木道がつくられました。
1990~
「都心にふるさとを」というコンセプトのもと、住民の方々が自ら植樹を行い豊かな森を作りあげた「サンシティ」。環境創造型大規模面開発のさきがけとなりました。森の成長とともに多世代の方々が集い、歳月とともにその価値を増しながら住み継がれる「経年優化」が体現された街となりました。
当時の佃島地区は工場や倉庫が立ち並び、人が住まう環境として認識されていませんでした。“水辺に住まう”という新たな住宅のあり方を提案し、官民共同で開発したプロジェクトが「大川端リバーシティ21」です。住宅を54階建てタワーマンションとし足元に空地を設けたことで、街には多くの緑が確保されました。東京駅からの利便性を最大限に生かすために、中央大橋を架け街の中に道路を整備。ウォーターフロント開発の先駆けとなりました。
2000~
2000年にグッドデザイン賞を受賞した「麻布霞町パーク・マンション」。住まいを芸術の域まで高めるという「アーティスティック・コンフォート(住まいは芸術)」の思想に基づき、設計も意匠も細部までこだわりが貫かれ、格調高いファサードを創造しました。
「青山パークタワー」はコンセプトに「aoyama-air」を掲げ、新しい時代の空気(air)の具現化を目指したプロジェクトです。光と水を駆使した共用部、頂上部にクラウンを冠し質感や色合いの異なる多彩な素材を組み合わせた外観デザイン、そして敷地の3分の2以上を緑地としたランドスケープ。「タワーマンション」の新たな価値を作り上げました。
桜の名称としても名高い千鳥ヶ淵のほとり、フェヤーモンドホテル跡地に開発された「パークマンション千鳥ヶ淵」。歴史を深く刻んだこの地に“日本が誇れるマンション”というテーマを課し、日本を代表する石匠、左官によりすまいに和の世界を実現させました。「パークマンション南麻布」はまるで美術館のような佇まいに唯一無二を体現させました。妥協をしないモノづくりこそ、三井不動産レジデンシャルのモノづくりの真髄です。
2005~
工場が立ち並び都電の操車場があった芝浦を“水と緑のアイランド”に。街をまるごとつくり直す「ブロックリノベーション」という思想を導入して官・公・民が一体となって取り組んだ再開発プロジェクトが「芝浦アイランド」です。島全体の自治会が生まれコミュニティ活動が盛んに行われる、外に開かれた美しい街へと変貌しました。
豊洲エリアは、IHI(旧石川島播磨重工業)の造船ドックで発展した街でした。ここに「暮らし」「遊び」「仕事」が融合した、都心に住む人たちの感覚に合わせる街づくりを展開し、日本と世界をつないできた造船ドックの名を冠した「アーバンドック パークシティ豊洲」を誕生させました。
三井不動産グループが総力を注いでいるスマートシティ「柏の葉キャンパスシティプロジェクト」。世界の未来像をつくる街を目指す「柏の葉キャンパスタウン構想」のもと、自治体と企業・市民、大学が連携した街づくりが進められています。
環境やエネルギーの問題解決はもちろんのこと、新しい街が未来へ発展していくために、住民の方が楽しみながら参画できる「学び・食と健康・ECO」などの様々な取り組みを行いコミュニティの醸成を図っています。
2010~
国土交通省の“住宅・建築物省CO2推進モデル事業”に採択された「パークホームズ等々力レジデンススクエア」はハードとソフトの両面から環境対応に取り組んだプロジェクトでした。創エネ・省エネ・CO2の見える化を実現し、既存樹木を保存・活用した緑化、自然換気システムなどパッシブデザインを採用した次世代型住宅を実現しました。
横浜市と民間企業が連携しスマートコミュニティの実現を目指す“横浜スマートシティプロジェクト”において集合住宅のホームエネルギーマネジメントシステムの実証として「パークホームズ大倉山」がその対象に認定されました。未来の住まいのスタンダードづくりを目指し、電力の見える化、カーシェアリング、太陽光発電システムの導入、コミュニティを醸成するライフスタイルプログラムなどの様々な取り組みを導入しました。
東日本大震災以降、防災基準の強化にも積極的に取り組んできました。「パークタワー東雲」では、風や光、緑や水といった自然に開かれた建築であること、防災を徹底して強化すること、日常のつながりから考える住民のコミュニティを醸成すること、この3つのポイントを相関的に設計。タワーマンションが乱立する東京湾岸エリアにおいて、大規模マンションがどうあるべきか、そこにおける暮らしはどうあるべきかを見つめ直しました。
2015~
オーバルコート大崎や東京サザンガーデン、ゲートシティ大崎など三井不動産、三井不動産レジデンシャルが街づくりを手掛けてきた大崎にて、大崎副都心計画の一翼を担う約3.6haに及ぶ北品川五丁目第1地区第一種市街地再開発事業内に誕生した「パークシティ大崎」。住宅棟や業務棟、店舗棟に加え、豊かな緑のネットワークで街を結ぶ「GARDEN CITIES構想」に基づいて、「Organic City」というコンセプトを基にした魅力的で個性豊かな7つのガーデンを設置しました。